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【DAYLILY様】石鹸用簡易型を制作しました

2020229


[DAYLILY]

『アジアの女の子はアジアの叡智でもっと美しくなれる』という考えのもとにショップを展開する、台湾発漢方のライフスタイルブランド。
http://daylily.com.tw/

CLIENT VOICE

小ロットで石鹸をつくりたい

以前から、台湾で漢方を使ったオリジナルの石鹸商品を生産していました。しかし、金型では初期コストが莫大で、小ロットでの自由度が低く、コストも高くなってしまっていたのが悩みの種に。石鹸やコスメのメーカーの方と知り合った際、「手づくりでできる範囲で色々と実験をしてみよう」という会話になったことから、「何ができるか」から一緒に考えられるパートナーを求めていました。そのとき、知人が主催するワークショップで具現化工場のことを知り、相談するようになりました。

プロトタイプから生産まで

まずは、金型に代わるプラスチック型をつくるべく、型データを入稿し光造形で石鹸試作の原型を試作。その後、真空成形機で成形、調整を重ねました。ところが、いざつくった型で石鹸をつくってみても、レリーフ部分(天面の細かな細工)がうまく離型できないという問題に直面。はじめからやり直しに。2度目の調整では無事うまくつくることができたため、そこでようやく本生産を開始しました。

手軽さとノウハウがフィットした

具現化工場は、プロトタイピングが手軽につくれる3DプリンターやV.formerといった設備を持っているため、私たちのような「まずはつくってみる」「小ロットで安価に製造したい」というスタンスにはとても合っていると感じました。また、その幅広いノウハウと臨機応変な対応に助けられ、とても感謝しています。

GUGENKA VOICE

繊細なデザインをどう表現するか

石鹸型は、過去に量産品での製作経験があったこともあり、お引き受けしました。石鹸のベースとなる形は問題なくできましたが、レリーフ部分のデザインが繊細なため、サイズも細さも加工対応が難しい形状でした。細工イメージが崩れないよう、使用するプラスチックの材料や加工方法を工夫し、対処法を模索。できあがった型を確認していただいたときには、「お客様のイメージ通り出来ているだろうか」と、とても緊張した記憶があります。

最終的には、石鹸のベースとレリーフを切り離し、レリーフ部分はアクリルを加工したスタンプで対応。表面の繊細なデザインを刻印にすることで、完成させることができました。社内としても初めておこなう加工が多く苦戦した場面もありましたが、「お互いに相談や提案をし合うことで具現化できるのだ」と確信できたお仕事でした。